技術めいた何か

1人の大学生によるIT系の記事群

HHKBとMagicTrackPad用のドッキングステーションを自作した話

TL;DR

  • HHKB Professional2と初代Apple MagicTrackPad用のドッキングステーションを自作した
  • 木工ベース
  • 費用 5000円強
  • かかった時間は週末3時間×4日間くらい
  • 東急ハンズはいいぞ

完成図

膝に乗せて使ってます。

こんなん
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スペック

  • HHKBサイズのキーボードがおける
  • 初代Apple Magic TrackPadがはめ込める
  • ドッキングステーション兼パームレスト
  • 膝の上で使える
  • 折り畳める

効果効能

  • ディスプレイと距離を取れる
  • 椅子に深く腰をかけれる
  • 背もたれに寄りかかれる

きっかけ、いきさつ

長いので作業工程だけ知りたい人は飛ばしてください。

おたく、HHKBを買う

先輩が使っているのを見て厨二心がくすぐられました。
とはいえ、無刻印にするほど度胸がなかったので刻印ありを選択。
これが昨年の春でした。

ことはじめ

その後1年と3ヶ月はMacBook ProとHHKBを尊師スタイルで使っていました。
1年間強運用してみて尊師スタイルやノートPCの内蔵キーボードに次のデメリットを感じました。

  • 猫背になりがち
  • 目が内蔵ディスプレイに近くなりがち
    • 机に奥行きがない場合、外付けディスプレイも近くなりがち
  • 肩が凝る(気がする)

しんどい気持ちが高まったので、バイト中に隣の席の社員さんに相談したらキーボードを膝に載せればいいのではとアドバイスを貰いました。
ただ、HHKBだけを膝の上で運用をするとトラックパッドを操作するときにいちいち腕を持ち上げて卓上のMacBookを触る必要があって面倒だなと。
ならばどちらも膝の上に載せてしまえばいいことに気づいたわけです。

MagicTrackPadを買う

そこでメルカリで中古のMagic TrackPadを購入しました。
送料込みで¥4500。
MagicTrackPad2が現行機種のため型落ちです。なのでそこそこ安くなってます。

さっそくHHKBとMagicTrackPadだけを膝の上に乗せて運用してみました。
が、膝の上で運用開始5秒で物理クリックができない事に気が付きます。
最初は故障を疑ったのですが、これはMagicTrackPadの構造によるものだとわかりました。
MagicTrackPadのクリックは裏面のゴム足が接地面に押下されることでクリックを検知していたためでした。
つまり、そのまま膝の上にのせても僕の足は机ほど固くないので機能しないわけです。
(DIOならできるかもしれない...)
タップでクリックするように設定しているのでクリックだけなら問題ないのですが、
ドラッグできないのでウィンドウの移動ができず不便でした。

ドッキングステーションを探す

そのまま載せてもだめだと気づいた僕はドッキングステーションくらい売ってるだろと思って探し始めます。
次の要件で探しました。

  • MacBookみたいなキーボードとMagicTrackPadが縦に並ぶ配置
  • HHKBが載っかる

しかし残念ながら僕のググり力では満たす商品は見つかりませんでした。
↓みたいな純正キーボードと組み合わせるタイプのものやMagicTrackPadだけ板にはめるものなら見つかりましたが...

無いならつくる

無いならば作ろうということで作ってみることに

工具/材料一覧

使った材料と工具の一覧です。

使った工具

  • ドライバ(キリ付き)
  • 彫刻刀

購入したもの

買ったけど使わなかったもの

作業工程

1.素材の選択

何ベースで作るか決めます。
最初は3Dプリンタでやろうと思ったのですが、予算の都合でやめました。
モデリングの知識が無いのは勉強すればいいとして、3Dプリントの外注は意外と高かったため断念。

比較的加工が容易な木材ベースでやることに。
木材の中でも軽い桐の集成材を使うことにしました。

2.設計図を書く

おもむろに設計図を書きます。
次のような設計図を書きました。
後述の加工サービスで提出する用なので寸法がわかればいいくらいの雑さで書きました。 なお、パーツCは作成しませんでした。
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3.材料の購入

新宿駅前の東急ハンズ に材料を買いに行きました。  

新宿の東急ハンズにした理由は素材の加工サービスをやっているため。 2で書いた設計図を持ち込んで材料を加工してもらいました。 この時に、購入したものは次のとおりです。

加工サービスと合わせて4000円ほどなり。 加工については閉店ぎりぎりに駆け込んだので受け取りは翌日になりましたとさ。

4.受け取って運用してみる

塗装や蝶番の取り付けはまだでしたが、受け取り後運用してみました。

僕はトラックパッドの設定で"タップでクリック"(1本指で軽く触るだけでクリック扱いになるやつ)を有効にしています。
ハンズで受け取った段階では下の写真の用にMagicTrackPadがむき出しの状態でした。
また、MagicTrackPadはMacBook内臓のトラックパッドより大きいです。 よって、キータイプ時に手のひらがあたってしまい誤クリックが発生してしまう状態でした。

塗装後 f:id:atofaer:20180730013924j:plain

5.塗装、ヤスリがけ(1)

塗装をしました。 材料はすべて100均です。
かるくやすりがけをしてからセリアのメープル色水性ニスを塗りました。


塗装が終わって一見完成に見えますがこの時はまだ誤クリックの問題は解決していませんでした。

5.ソフトコルクシートで高さの差を埋める(失敗)

そこで購入したソフトコルクシートを下の用に切り取りMagicTrackPadをはめる面に重ねることでMagicTrackPadがむき出しになるのを防ごうとしました。
ソフトコルクシートはハンズの加工サービスでは受け付けてもらえなかったため、自分で加工することに。
ハンズの店員さんから包丁で切ると良いというアドバイスをうけて包丁で加工をしましたが、素人なので断面がダサいのと、 ソフトコルクシートとの組み合わせが予想以上にダサいので断念しました。

6.木材で差を埋める

ソフトコルクシートがだめだったので、木材で差を埋めることにします。
もう一度ハンズへ行き同じ木材を購入。

そして加工サービスを使って5で使った図面どおりに切ってもらいました。 日曜日の15時前くらいに言って受け取りは17時でした。

7. 塗装、ヤスリがけ(2)

追加で購入した分のヤスリがけと塗装をします。
使用時に腕が当たる部分は入念にヤスリがけをしました。

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8. 接着

木工用ボンドで接着。
上の木材は誤クリックを防止とパームレストの役割を果たしてくれます。 下の木材はMagicTrackPadのゴム足ボタンを押してくれると期待。

9. MagicTrackPadをはめてみる

接着剤が乾いたところで実際にMagicTrackPadをはめてみます。

はまらなかったです。神。
仕方がないので彫刻刀で削りました。
彫刻刀を使うのが小学校以来で涙が出てきました。

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10. 塗装、ヤスリがけ(3)

3度目の正直です。
削った部分のヤスリがけと塗装をします。
これは仕方がないのですが、塗りムラがでてしまいました。

11. 蝶番取付

蝶番の取り付け。
下穴を開けてからネジ止め×12箇所 キリで桐に穴あけ〜 とか一人でつぶやいてました。 ギャグも作業もあまりおもしろくなかったです。

写真は端材で練習した後の僕です。
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12. 完成

完成。

折り畳めます。

トラックパッドはもちろん外せます。 f:id:atofaer:20180730014715j:plain

7/23に完成してから1週間くらい運用してるのですが、なかなかいいです。
改良点を上げるならトラックパッドが下の辺が木材との摩擦で少し押しづらいので、
下の辺が木材と接触しないように枠を縦方向に長く取ったほうがよかったかも。

感想

中学校卒業以来の初めてのDIYだったのですが、楽しかったです。
持ち運べるように設計したものの荷物になるので、家用、ラボ用、バイト用が欲しい。